筋肉を付けるとスピードが落ちる?

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筋肉を付けるとスピードが落ちる?【スポーツ競技者必見】

今回は『筋肉を付けるとスピードが落ちる?』です。

ドラゴンボールで非常に有名なシーンで「膨れ上がった筋肉ではスピードが落ちる」というセリフがあります。

そのイメージから、様々なスポーツ競技者で筋肉を付けるとスピードが落ちるから筋トレはあまりしないという方もおられると思います。

 

今回は、筋肉を付けると本当にスピードが落ちるのか?ということを解説していきたいと思います。

結論

鍛える筋肉にもよりますが、筋肉を付けても"スピードは落ちない"です。

むしろ、スピードが上がることが多いです。

 

身体を大きくすることでスピードが落ちるというのは勘違いです。

むしろ、細い筋肉を付けすぎることでスピードが落ちることがあります。

なぜスピードが落ちないか

筋肉を付けることでスピードが落ちることはないです。

 

ただ、スポーツ競技者が競技の練習をせずにずっと筋トレをしてトップクラスのボディビルダーのような身体になった場合は別です。

競技の練習をしながら筋トレをすれば問題ないです。

※ここでのスピードというのは、瞬発力・走行時のトップスピードを表すものと思ってください。

筋肉が身体を動かす

筋肉は、唯一四肢を動かす機能を持った組織です。

身体を動かす筋肉が大きくなれば、強く身体を動かすことができるので自ずと瞬発力やトップスピードは増加します。

 

重くなると心配しておられる方もいるかもしれませんが、脂肪が増えればただ重くなっただけなのでスピードは落ちますが、筋肉が大きくなり体重が増えた場合であれば、身体を動かす組織が強く大きくなり重くなっただけなので問題ありません。

 

もちろん、腕の筋肉を付ければ腕のスピードが上がり、足の筋肉を付ければ足が速くなります。

腕の筋肉だけを鍛えても、足が速くなるということではありません。

 

全身の筋肉のバランスも重要ですが、スピードを上げたい部位を重点的に鍛えることも必要です。

白筋はスピードを上げる

筋肉が増える事でスピードは落ちませんが、持久力には影響を与えます。

 

太い筋肉(白筋)というのはスタミナのない筋肉になります。

そのため、持久力の低下は起きると思います。

 

100m走の選手とマラソン選手の体型を比較するとわかりやすいと思います。

100m走の選手は腕や足が太いです。

 

しかし、マラソン選手は全身が細い体型となっています。

 

これは100m走の選手は"白筋"といい、瞬発力は高いですが持久力のない筋肉をたくさん持っています。

マラソン選手は"赤筋"といい、瞬発力はないが持久力の高い筋肉を持っているためです。

 

そのため、筋肉を大きくする(白筋を鍛える)とスピードは上がりますが持久力は落ちるということになります。

赤筋は持久力を上げる

現実では、ドラゴンボールのセリフとは違い、細い筋肉(赤筋)をつけることで瞬発力が低下します。

 

赤筋は持久力に特化した筋肉なので、瞬発力がありません。

ドラゴンボールのセリフを拝借するのであれば、「細くなった筋肉ではスピードが落ちる」というような感じです。

 

ドラゴンボールの場合は、漫画かつ空中戦ですので一般論に当てはめるのが間違いだとは思いますが…

空中戦だと身体が大きくなると空気抵抗もあがりスピードがお落ちるかもしれません…

筋肉を付けるだけではスピードは上がらない

最初に筋肉を付けるとスピードが上がると書きましたが、筋肉を付ける"だけ"ではスピードはあがりません。

ウエイトトレーニングだけして、スピードが上がるのであれば100m走の選手はトラック出ることはないでしょう。

 

筋肉を付けること+その筋肉を動かすことをしなければなりません。

動作練習・運動学習ということが非常に重要になります。

 

走るのには、フォームが大切ですし、筋肉に力を入れるポイントなども身体で覚えなければなりません。

 

競技者は、ウエイトトレーニングをメインにするのではなく、競技練習のなかで行き詰まる・さらにパフォーマンスを高めるという場合に必要なウエイトトレーニングをすることが大切です。

競技によってベストな体型がある

先ほどの100m走の選手とマラソン選手を比較したように、スポーツ競技によって適切な体型というのがあると思います。

 

野球のような、持久力を多く必要としない競技では、白筋を多く鍛え身体を大きくして瞬発力を鍛えることで協議が有利になります。

そのため、野球では背が高く、身体も大きい選手が多いと思います。

あの、メジャーリーグに挑戦する際、背が小さいと言われたイチロー選手でも180cmあります。

 

相撲の関取は、とにかく太って身体を大きくします。

持久力は、ほぼいらないといっても過言でないくらい瞬発力に長けた競技だと思います。

そのため白筋を鍛えに鍛え、競技を有利にするために脂肪を付けて身体を重くします。

 

テニスやサッカー選手は、持久力・瞬発力がバランスよく必要な競技です。

そのため、野球などと比べると細見の選手が多いと思います。

白筋・赤筋がともに発達しているためそのような体型となっています。

もしサッカー選手が野球選手のような体型であれば、90分高いパフォーマンスを保ちながら走り切ることは難しいでしょう。

 

ラグビー選手は、相手に直接ぶつかって吹き飛ばしたりとサッカーよりも瞬発力・フィジカルが必要な競技です。

そのため、サッカー選手よりも大きい体型の選手が多いと思います。

 

ちなみに、ラグビーの試合の平均走行距離は6km

サッカーの平均走行距離は11km

競技により必要となる筋肉・体型が違うことがわかるかと思います。

まとめ

今回は筋肉を付けるとスピードが落ちるのか?ということについて書きました。

 

筋肉に付けることでスピードが落ちるというのではないです。

しかし、筋肉を大きくすることでので持久力の低下があるというデメリットもあります。

 

ボディメイクされる方は、スピード・瞬発力などについて考える必要はありませんが、スポーツ競技者にとっては非常に重要なことになります。

 

自分の行っているスポーツ競技のトップレベルの選手の体型が、そのスポーツに必要な体型だと思いますので、白筋・赤筋のバランスを考えて競技練習のプラスαとしてウエイトトレーニングで筋肉を鍛えましょう。

 

ありがとうござしました。

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