今回は『ラダートレーニングとは?効果解説』です。
ラダートレーニングは、部活動などでやったことのある方は多いと思いますが、イマイチ効果を実感しない。効果があるのか?など疑問に思いながら行っていた方も多いと思います。
僕も部活動でラダートレーニングをしながら
と思っていました。
今回は、ラダートレーニングの実際の効果を参考文献と共に解説していきます。
ラダートレーニングとは?
ラダートレーニングは、英語で"Ladder Training"と書きます。
海外では、"Ladder Drill"と呼ばれることが多いです。
Ladderとは、"はしご"という意味になります。
はしごのような形をしたところに足を素早く入れたり出したりするトレーニングで主に、敏捷性(Agility)を向上させるためのトレーニングです。
ラダートレーニングの効果
ラダートレーニングの効果
ラダートレーニングの効果は、主に敏捷性の向上です。
ラダートレーニングの効果には、年齢は関係なく子供から大人まで敏捷性の向上が期待できます。
本研究は、小学2年生を対象に、体育授業においてラダートレーニングを3週間実施し、体力向上に関する有効性について検討した。その結果、ラダートレーニングを通じてすべてのエクササイズの上達が認められた。中略、20mダッシュならびに反復横跳びおよびステッピングにおける記録の向上が認められた。
1)文献引用
一般の男子大学生を対象に週1回のラダートレーニングを行った場合、トレーニング開始から6週間まで継続することで、敏捷性能力に対する効果が期待できると思われる。
2)文献引用
ラダートレーニングによってさまざまな複雑な動きや切り返しを反復することで、バランス能力や姿勢が改善し、さらにパワーポジションに近い姿勢でラダートレーニングを行ったので、 左右の動きや切り返しの能力が向上し、バスケットボー ルにみられる動きの改善につながったのではないかと考えられる。
3)文献引用
などと様々な文献で、ラダートレーニングの効果が実証されています。
ラダートレーニングの内容
ラダートレーニングの内容は決まったものがあるわけではありません。
基本的には"ラダー"と呼ばれる、はしごのような道具を用いてトレーニングを行うことをラダートレーニングと言います。
主には、ラダーに素早く足を出し入れします。
例としては
2)文献引用
このように様々な方法がります。
子供でも大人でもラダートレーニングの内容に違いはありませんので、誰でも同様の内容で実施して効果があると思います。
ラダートレーニングで意識すること
ラダートレーニングは、先ほどの図のように様々な方法で足を素早く動かすトレーニングです。
最重要ポイントは、足を素早く動かすということですが他にもラダートレーニングにおいて重要なポイントがあります。
ポイント
- 体幹を真っすぐに保つ
- 腕をしっかりと振る
体幹を真っすぐに保つ
ラダートレーニング中に、体幹を真っすぐ保つことは非常に重要です。
体幹を真っすぐに保つことで四肢を素早く動かすことに繋がります。
体幹がブレてしまうと次の動作への遅れとなってしまうので、素早く動かせません。
腕をしっかりと振る
ラダートレーニング中、腕をしっかりと素早く振ることも重要です。
腕を振らない、腕の振りが遅いのに足が素早く動くことは難しいです。
腕を振ることで足を動かすためのエネルギーとなります。
そのため、体幹を真っすぐに保ちながら腕をしっかりと振り、足を素早く動かす。という全身の細部まで意識すてトレーニングを行うことが大切です。
まとめ
今回は、ラダートレーニングについて解説しました。
ラダートレーニングは、大人から子供まで敏捷性・アジリティ能力を向上させるための基本的なトレーニングです。
スポーツをしている方には必須と言えるトレーニングだと思います。
ラダートレーニングを行い、敏捷性を向上させスポーツで活躍しましょう。
ありがとうございました。
参考・引用文献
- 杉山 喜一ら 子供の体力向上のめのラダートレーニングの有効性(その3)北海道教育大学紀要 環境科学編 65(1)55-61
- 山本 正彦 10週間に及ぶラダートレーニングが一般男子大学生の敏捷性に及ぼす影響 東京工芸大学紀要 Vol.34 No1 (2011) 27-33
- 犬塚 剛弘 大学生バスケットボール選手の敏捷性能力に及ぼすラダートレーニングの効果−有効性とトレーニング期間に関する検討− 島根大学教育学部紀要(自然科学)第43巻 137頁~143頁 平成21年12月